《抱一関連資料》

【一般図書】(※表紙画像をクリックすると、Amazonに飛びます)

	・もっと知りたい酒井抱一 　[玉蟲敏子、東京美術、2008] 　　今一番判りやすくお勧めの抱一入門書。 　　図版も豊富で目にも楽しい一冊。
	・酒井抱一と江戸琳派の全貌 　[松尾知子・岡野智子編、求龍堂、2011] 　　2011年開催・抱一大回顧展の図録。 　　代表作から新出作品まで盛り沢山の永久保存版。
	・酒井抱一(別冊太陽) 　[仲町啓子監修、平凡社、2011] 　　抱一生誕250年を記念し、満を持して登場。 　　何故か女性研究者に大人気の抱一さんです。(笑)
	・新潮日本美術文庫・酒井抱一 　[玉蟲敏子、新潮社、1997] 　　ちょっと古いですが、コンパクトな入門書。 　　年代ごとの代表作を掲載。
	・絵は語る(13) 　夏秋草図屏風―追憶の銀色― 　[玉蟲敏子、平凡社、1994]※絶版 　　サントリー学芸賞受賞。(選評はこちら) 　　古代から抱一、そして明治まで、日本美術における「銀」の系譜を辿る名著。
※図版なし	・都市のなかの絵―酒井抱一の絵事とその遺響 　[玉蟲敏子、ブリュッケ、2004] 　　かなり高度な専門書ですが、最新の研究報告などもあって通にはお勧め。
	・酒井抱一と江戸琳派の美学(日本の美術;No.463) 　 [小林忠、至文堂、2004] 　　東博売店でもおなじみの「日本の美術」シリーズの1冊。 　　薄い本ですが内容は充実。 　　※酒井抱一(日本の美術;no.186)は絶版です。
	・抱一と江戸琳派(琳派美術館3巻) 　[狩野博幸ほか編集、集英社、1993] 　　抱一を始め、門下の鈴木其一や池田孤邨等の作品も多数収録。 　　（宗達や光琳にも興味のある方は、同シリーズの他の本もどうぞ）
	・江戸絵画と文学 　[今橋理子、東京大学出版会、1999] 　　第一章「追善の形象」で抱一作「観音図」を考察。 　　専門的ですが読み応えのある小論。
	・「漱石の美術愛」推理ノート 　[新関公子、平凡社、1998] 　　第6章「『虞美人草』の屏風をめぐって」で抱一の銀屏風を考察。 　　果たして抱一作「芥子図屏風」は存在したのか？ 　　関連ログ：虞美人草の謎　青邨・漱石・抱一
	・すぐわかる琳派の美術 　 [仲町啓子監修、東京美術、2004] 　　「琳派って何？」という初心者にも判りやすい入門書。 　　抱一紹介も多し。(^^)
	・すぐわかる琳派の美術 　 [仲町啓子監修、東京美術、2012] 　　上記図書の改訂版。最新の美術館情報はこちらをどうぞ。
	・琳派に夢見る 　[仲町啓子、新潮社、1999] 　　こちらはテーマ別の紹介本。 　　美術館ガイド付ですが、少しデータが古いので注意。 　　（※萬野美術館は閉館、所蔵品は主に相国寺美術館へ。 　　　またサントリー美術館は赤坂見附から六本木に移転）
	・琳派を愉しむ 　 [細見美術館監修、淡交社、2001] 　　細見美術館の豪華な琳派コレクションが、これ1冊で堪能できます。
	・麗しき花実 　 [乙川優三郎、朝日新聞出版、2010] 　　原羊遊斎に弟子入りした女蒔絵師の生き様を描く時代小説。 　　抱一と周囲の人々が登場、中でも鈴木其一が重要な役どころを占めます。

以上、Amazon.co.jp提供

※なお、今後「ミネルヴァ日本評伝選」（ミネルヴァ書房）の１冊として、玉蟲敏子氏による初の酒井抱一伝が刊行予定とのこと。

【おまけ】

• 亀田鵬斎と江戸化政期の文人達 [渥美國泰、芸術新聞社、1995]
  　抱一と同時代の文人で大親友でもあった、亀田鵬斎についての一冊。抱一の楽しい逸話もたくさん紹介されています。
• 姫路城 凍って寒からず―小説・河合道臣 [寺林峻、東洋経済新報社、1998 (PHP文庫あり)]
  　姫路藩の財政再建をなした河合道臣の半生を描く歴史小説。抱一さん、美味しいところを押さえています。
• 嵯峨野明月記 [辻邦生著、中公文庫、1990]
  　コアな琳派ファンにお勧めの名作歴史小説。傑作「嵯峨本」誕生までの男たちの軌跡。
• 兄は光琳 [川浪春香著、編集工房ノア、1995]
  　奔放な天才光琳を見つめる弟乾山の葛藤。短篇小説ですがあっと驚く結末。
• 乾山晩愁 (文庫版あり) [葉室麟、角川書店、2005]
  　乾山を主人公とする表題作の他、長谷川等伯、狩野永徳も登場する歴史小説短編集。個人的には清原雪信が嬉しい一冊。

【雑誌特集等】

• 週刊アーティスト・ジャパン第33号「酒井抱一」 [デアゴスティーニ、2007]
  　1992年刊行の雑誌(？)の復活版。大判美麗な写真に丁寧な解説つき。
• 琳派の愉しみ [ランダムハウス講談社、2007]
  　豪華版琳派大特集。作品はもとより、名所・美術館案内等も多彩で楽しいお勧め本。
• 週刊日本の美をめぐる　第9号「洗練の極致　光琳と琳派」 [小学館、2002]
  　表紙は光琳作「八橋蒔絵螺鈿硯箱」のアップ。光琳を中心に、その後継者として抱一・其一を紹介。判りやすい解説に、センスよく配置された写真の数々も目の保養。

【過去の展覧会図録】（主に琳派関係）

• 特別展「花」（1995/東京国立博物館）
  「夏秋草図屏風」「四季花鳥図絵巻」公開、「四季花鳥図屏風」(陽明文庫)出展
  　その他、尾形光琳、鈴木其一等琳派作品多数出展
  
• 日本の美「琳派」展 一九九六（1996/東京日本橋高島屋）
  　細見美術館所蔵品ほか、抱一作品多数公開
  
• 祝福された四季：近代日本絵画の諸相（1996/千葉市美術館）
  　ギッター・コレクション「朝日四季花木図」、プライス・コレクション「三十六歌仙図屏風」、ファインバーグ・コレクション「柿に目白図」里帰り公開
  
• 日輪と月輪：太陽と月をめぐる美術（1998/サントリー美術館）
• 琳派空間（1999/Bunkamura ザ・ミュージアム）
  　八橋の立体再現や豪華な生け花など、演出に非常に凝った伝説の(笑)琳派展
• 金と銀：かがやきの日本美術（1999/東京国立博物館）
  　平成館オープン記念。「夏秋草図屏風」、光琳の「風神雷神図屏風」と共に公開
  　「紅白梅図屏風」(出光)「波図屏風」(静嘉堂)も合わせて出展
  （抱一の銀屏風三点揃い踏みは案外珍しく、その意味でも貴重でした）
  
• 皇室の名宝：美と伝統の精華（1999/東京国立博物館）
  　宮内庁三の丸尚蔵館より「十二ヶ月花鳥図」一挙公開
  
• 櫛かんざしの美展：光琳から昭和モダニズムまで（2002/日本橋三越）
• 花苑逍遥：描かれた四季の花々（2002/静嘉堂文庫美術館）
• クラーク財団日本美術コレクション・アメリカから来た日本展（2002/サントリー美術館）
  　「月波図」他、里帰り公開
  
• 江戸蒔絵：光悦・光琳・羊遊斎（2002/東京国立博物館）
  　「蔓梅擬目白蒔絵軸盆」(江戸博)、蕨蒔絵懐石膳(野村)出展
  
• 自然と共に：日本の風土と美展（2003/世田谷美術館）
  　「白地梅樹文描絵小袖」(歴博)出張展示
  
• 若冲と琳派　きらめく日本の美（2003-2004/日本橋高島屋ほか）
  　細見美術館コレクションの全国巡回展。お馴染み「白蓮図」「桜に小禽図」に加え、其一作品も多数出展。
• 琳派　ＲＩＭＰＡ展（2004/東京国立近代美術館）
  　「夏秋草図屏風」「月に秋草図屏風」(共に重文)他公開
  　鈴木其一「朝顔図屏風」(メトロポリタン所蔵)も里帰り公開
  　（講演会も含めて合計4回足を運んだほど、超豪華な琳派展でした。^^）
• 日本の美「琳派」展2004（2004/日本橋三越）
• 江戸と桐生華やかなりし文人交流展（2005/群馬県立近代美術館）
• ニューヨーク・バーク・コレクション展：日本の美三千年の輝き（2006/東京都美術館）
  　「桜図屏風」里帰り公開
  
• プライス・コレクション「若冲と江戸絵画」展（2006/東京国立博物館）
  　「十二ヶ月花鳥図」「三十六歌仙図屏風」他、里帰り公開
  
• 国宝 風神雷神図屏風　―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造―（2006/出光美術館）
  　「風神雷神図屏風」宗達・光琳作と共に66年ぶり(！)で一挙公開
  
• 大琳派展（2008/東京国立博物館）
  　ファインバーグ「十二ヶ月花鳥図」他、里帰り公開多数
  　光琳作「波濤図屏風」(メトロポリタン)・抱一作「波図屏風」(静嘉堂)が揃って出展
  　宗達・光琳・抱一・其一「風神雷神図」4点一挙公開も話題になりました。
  
• 琳派芸術　―光悦・宗達から江戸琳派―(2011/出光美術館)
  　前半は宗達・光琳を中心に〈煌めく金の世界〉、後半は抱一と江戸琳派で〈転生する美の世界〉と、二部構成の贅沢な特別展。図録表紙は伝光琳作「紅白梅図屏風」左隻「紅梅図」。
  
• 酒井抱一と江戸琳派の全貌(2011-2012/姫路市美術館、千葉市美術館、細見美術館)
  　酒井抱一生誕250周年を記念、国内所蔵作品の大半を網羅した初の大回顧展。図録は書店でも入手できます。
  
• 琳派芸術II(2012/出光美術館)
  　2011年の「琳派芸術」後期途中にて、東日本大震災により途中閉幕となったことから、2011年の第二部をリニューアルして再度開催。図録表紙は抱一作「紅白梅図」左隻「白梅図」。
• ファインバーグ・コレクション展　江戸絵画の奇跡 (2013-2014/江戸東京博物館、MIHO MUSEUM、鳥取県立博物館)
  　抱一作「十二ヶ月花鳥図」、其一作「群鶴図屏風」等が里帰り。
  
• 輝ける金と銀　琳派から加山又造まで（2014.9.20-11.16/山種美術館）
  
• 燕子花と紅白梅（2015.2.4-3.3/ＭＯＡ美術館）
  　尾形光琳の二大国宝屏風「紅白梅図」「燕子花図」56年ぶりの同時展示！
• 燕子花と紅白梅（2015.4.18-5.17/根津美術館）
  　「紅白梅図」「燕子花図」同時展示第2弾。他光琳作品多数出展。

【他、図録のなかった特別展】

• 琳派の美（1999/出光美術館）
• 琳派の華・酒井抱一展（2001/出光美術館）
• 琳派展III：京の琳派意匠　光琳から雪佳へ（2000/細見美術館）
• 琳派展IV：風流公子・酒井抱一展　京と江戸のかけ橋（2001/細見美術館）
• 酒井抱一　琳派の華(2011/畠山記念館)
• THE 琳派―極めつきの畠山コレクション―(2015/畠山記念館)

　※出光美術館では、1993年琳派展の図録をその後も再版販売しています。
　また細見では2006年に琳派展IX「江戸琳派 抱一・其一の粋」がありましたが、これだけは都合がつかず行けませんでした…(せめてチラシだけでも欲しかった。涙)

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