《抱一に会える博物館・美術館》
抱一作品を所蔵していて、比較的頻繁に見られる主な博物館や美術館です。展示予定は各館へお問い合わせください。
- 東京国立博物館（東京都台東区）
代表作「夏秋草図屏風」「四季花鳥図巻」他、団扇や扇面、原羊遊斎による蒔絵櫛等も多数所蔵。「夏秋草図」は大体１〜２年に一度、主に常設展示で公開あり。また「月に秋草図屏風」も寄託。
その他、琳派関連では光悦作「舟橋蒔絵硯箱」(国宝)、光琳作「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(国宝)・「秋草模様小袖」(重文)など工芸作品も豊富。
また、ミュージアムショップにて夏秋草図のミニチュア屏風を始め、ハンカチ・クリアファイル・ブックカバーなど多種グッズも好評発売中。
- 京都国立博物館（京都市）
「四季花鳥図」「柿本人麿図」所蔵。（収蔵データベースに画像あり）
- 国立歴史民族博物館（千葉県佐倉市）
「白地梅樹文描絵小袖」所蔵。数少ない貴重な小袖作品。
- 江戸東京博物館（東京都墨田区）
「蔓梅擬目白蒔絵軸盆」下絵つきで所蔵。
- 宮内庁三の丸尚蔵館（東京都千代田区）
「十二ヶ月花鳥図」所蔵。このシリーズの基準作として有名な優品。- 山種美術館（東京都千代田区）
「月に秋草鶉図屏風」「飛雪白鷺」他所蔵。- 出光美術館（東京都千代田区）
「八橋図屏風」「十二ヶ月花鳥図屏風」「夏秋草図屏風下絵」他所蔵。
琳派コレクションの東の雄。毎年６月頃に定期展示あり。
（時々琳派関連の特別展もあるので要チェック！）
- 根津美術館（港区）
「四季草花図」所蔵。その他の琳派作品は、最大の目玉・尾形光琳作「燕子花図屏風」(国宝)の他、鈴木其一作「夏秋渓流図」も所蔵。
（※「燕子花図」は毎年５月限定公開）- 静嘉堂文庫美術館（東京都世田谷区）
「波図屏風」「絵手鑑」他、掛け軸数点所蔵。特に「波図屏風」は迫力満点。
（「絵手鑑」は冊子につき一挙観覧は不可ですが、全図案を散りばめたオリジナルクリアファイルあり）
琳派ではその他、宗達作「源氏物語関屋澪標図屏風」(国宝)、光琳作「住之江蒔絵硯箱」(重文)、其一作「雨中桜花楓葉図」などが見所。- 板橋区立美術館（東京都板橋区）
「白梅鶯・紅葉鹿図」「白梅雪松小禽図」所蔵。過去に鈴木其一の特別展も開催。- 松岡美術館（東京都港区）
掛け軸数点所蔵。個人的に「三笠山図」がお気に入り。- 大倉集古館（東京都港区）
「五節句図」所蔵。晩年の貴重な大和絵作品の代表。
- 畠山記念館（東京都港区）
「十二ヶ月花鳥図」「風神雷神図」他所蔵。畳の上で鑑賞できるのが嬉しい。
光琳作「紅白躑躅図」(重文)、乾山作「色絵藤透鉢」もお勧め。- 岡田美術館（神奈川県箱根町）
2013年開館。「月に秋草図屏風」他所蔵。
その他、光琳作「雪松群禽図屏風」、乾山作「色絵竜田川文透彫反鉢」等、江戸琳派も優品多数。- ＭＯＡ美術館（静岡県熱海市）
「雪月花図」「藤蓮楓図」他所蔵。もちろん光琳の最高傑作「紅白梅図屏風」(国宝)ほか、「樵夫蒔絵硯箱」(伝光悦)他の琳派作品もお見逃しなく。時々所蔵品を集めた琳派展が開催されます。
（※「紅白梅図」の公開は毎年２月限定です。注意！）- 静岡県立美術館（静岡市）
「月夜楓図」所蔵。時々常設展示あり。
- MIHO MUSEUM（滋賀県甲賀市）
「琴高仙人図(光琳写し)」「桜花図屏風」「月下尾花図」所蔵。- 細見美術館（京都市）
「扇面貼付散屏風」「白蓮図」「桜に小禽図」他、抱一初期の貴重な浮世絵や仏画、文台など幅広く所蔵。
宗達から神坂雪佳まで、琳派コレクションでは西日本最大。毎年恒例夏のリクエスト展と秋の「琳派展」がお勧め。
- 逸翁美術館（大阪府池田市）
「水仙図屏風」所蔵。これもなかなか会えない貴重な一品。- 姫路市立美術館
「雲雀に春草図」「集外三十六歌仙」「播州室明神神事棹歌之遊女行列図」所蔵。
さすがお国元だけに、兄宗雅を始めとする酒井家資料では随一。- 林原美術館（岡山県岡山市）
「山桜に帰雁図」所蔵。（美術館NEWS Vol.17の見出し参照）
【その他】
- 陽明文庫（京都）
「四季花鳥図屏風」所蔵。通常非公開ですが、琳派関連の美術展等でよく貸し出されます。- HOYA株式会社
「月に秋草図屏風」(重文)所蔵。美術展でもなかなかお目にかかれない貴重な屏風。
（現在は東京国立博物館寄託）- 永青文庫（東京都文京区）
鏑木清方作「抱一上人」(三幅対)所蔵。(清方は抱一の大ファンでした)
左右を艶麗な女性二人に囲まれた構図がいかにも抱一。(笑)- 京都便利堂オンラインショップ
各美術館・博物館にてミュージアムショップを展開。琳派グッズもあり。
《抱一関連リンク集》
【江戸の酒井抱一関連マップ】
管理人作成。拡大版はこちらで表示
【管理人の抱一スポット巡りレポ】
・続・江戸の抱一散歩（前篇） [2011.09.23]
・続・江戸の抱一散歩（後篇） [2011.09.23]
・あけまして抱一さん [2012.01.22]
【日本】
- 「夏秋草図屏風」（文化遺産オンライン）
- 将門塚（千代田区観光協会）
酒井雅楽頭家上屋敷跡。抱一が二十代まで住んだ屋敷。- 根岸・酒井抱一跡（台東区文化ガイドブック、台東区の史跡・名所案内）
ＪＲ日暮里駅より都営バス08番（錦糸町駅行）で「下谷三丁目」下車、金曽木小前交差点の一本前の道路を左折して徒歩2,3分、向かって左。
住所：東京都台東区根岸5丁目11-33- 向島百花園（東京都公園協会）
抱一が「梅の花は百花に先駆けて咲く」という意味で命名したと言われる、江戸後期からの花の名所。もちろん抱一も常連だったそうで、今も四季折々の花々が楽しめます。- 築地本願寺（東京都中央区）
抱一が出家した寺院。境内に抱一の墓所あり。供花もＯＫ。（中央区観光協会提供）
- 覚雲山浄栄寺（東京都新宿区）
抱一の過去帳が残る寺院（浄土真宗）。雨華庵を継いだ酒井鶯蒲は、浄栄寺八世壽徴の二男であった。「酒井抱一と浄栄寺」に旧所蔵作品(現在は江戸東京博物館所蔵)他の紹介あり。
- 酒井抱一紹介（姫路市立美術館）
- 「紙本着色金亀図 酒井抱一筆」、俳書（台東区、台東区の文化財）
- 「絹本着色白梅図」（中央区文化財）
- 「紙本金地著色秋草花卉図」（群馬県生涯学習センター）
- 国際文通週間・グリーティング郵便切手、日本郵政公社設立記念（日本の切手と風景印）
- 民営会社発足記念切手（日本郵便）
- 極める 日本の美と心(211)「江戸の不思議人 酒井抱一」
1992年11月6日放送。抱一を取り上げた番組としては古い方？
（※なお「極める 日本の美と心」は2015年現在、ヒストリーチャンネルにて再放送中）- 新日曜美術館「シリーズ琳派の華(２) 酒井抱一・江戸の洒脱」（NHKアーカイブス）
1999年1月24日放送。「風神雷神図」と「夏秋草図」を「（光琳と抱一の）時空を超えた合作」と呼んだのが印象的でした。- 酒井抱一「夏秋草図屏風」（美の巨人たち）
2010年7月10日放送。解説に玉蟲敏子氏・山下裕二氏が出演。「夏秋草図が金屏風だったら？」というびっくりなシミュレーションあり。琳派大好きなマーフィー親子もお茶目です。- 日曜美術館「雨の夏草 風の秋草〜坂東玉三郎 酒井抱一をよむ〜 」
2011年9月18日放送。抱一の画業と生涯を丁寧に判りやすく紹介。あの玉三郎さんが何と、抱一の大ファンだというのにも驚きましたが、それ以上に抱一さん（ご本人）の語り（！）が衝撃でした。(笑)- 極上美の饗宴「月光写す銀の粋 酒井抱一」
2012年1月30日放送。抱一の銀屏風三作（夏秋草図・紅白梅図・波図）に焦点を当て、彼が目指した銀と月光の世界は何だったのかを追求した番組。三渓園のお屋敷で夏秋草図のレプリカを見るという素敵な実験や、月光写真家として著名な石川賢治氏が写真版「夏秋草図」に挑戦するなど、大変贅沢な内容でした。- 酒井抱一の掛軸（富士山に昇龍図）（なんでも鑑定団お宝情報局）
抱一は贋作の多い画家ですが、これは本物でした！
【海外】
- 萬葉庵（ギッター・コレクション）
「酒井抱一」にて、「朝日四季花木図」「富士桜図」ほか閲覧可。- フリア美術館
「十二ヶ月花鳥図（部分）」「三十六歌仙図屏風」「達磨図」所蔵。
コレクション検索で閲覧可。- メトロポリタン美術館
「柿図屏風」所蔵。光琳作「八橋図屏風」や鈴木其一作「朝顔図屏風」も必見。- ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)
若冲で有名なプライス・コレクションの心遠館（Pavilion for Japanese Art）。抱一作品も「十二ヶ月花鳥図」「三十六歌仙図屏風」など多数所蔵。
- ボストン美術館
「禊図(光琳写し)」、浮世絵「花魁図」、「夕顔出月図」、「龍図」、「蓮に白鷺図」、「春秋草花図/春」、「春秋草花図/秋」、「印篭(月に梅図)」、「刀鍔(菊に流水図)」、「印篭(茸に亀図、羊遊斎工房?)」所蔵。
また宗達作「芥子図屏風（右隻・左隻）」「菊図屏風」、光琳作「松島図屏風」、其一作「菊図屏風」なども所蔵。- クリーヴランド美術館
「桐菊流水図屏風(Paulownias and Chrysanthemums)」コレクション検索より閲覧可。（板橋区立美術館蔵・酒井道一作（所蔵品一覧で閲覧可）の本絵） 光琳作「菊流水図屏風」、渡辺始興作「燕子花図屏風」なども所蔵。- ファインバーグ・コレクション(米・メリーランド)
抱一作「十二ヶ月花鳥図」「遊女立姿図」所蔵。ＨＰはなし？